幼なじみ? ありえねーっしょ
「ほら!もっと早く漕ぎなさいよ-!!!」
「うっせ、命令すんな!つかてめーが重いんだろが。」
「はぁ???うるさい!!!私はお姫様ばりに軽いのよ!笑」
どこの姫だよ……。と心でツッコミながらチャリを漕ぐ。
「しゅー!寒いよ-。」
ぎゅ。
「暖かぁ~い笑」
ったく。昔からこんな調子でくっついて来やがって……。
幼なじみってみんなこんな感じなのか?って聞きたくなる。
「つーかお前乗っけて校門入るとみんなに見られて質問責めだからだるいんだけど。降りろよアホ。」
「やーだ。最後まで送って王子様!笑」
こいつたまに俺のチャリに乗っけてくんだけど、その度に付き合ってんのかとか聞かれるのが
本気でだるい。
ほら……。校門でみんな凄い見てるじゃん。
「相変わらずすげぇ人気だな、お前。」
「まぁね~♪笑」
「ほら降りろよ。俺チャリ置き場行くから。」
「私も行くもん!」