幼なじみ? ありえねーっしょ


「邪魔。降りろ」


そういいはなった瞬間に頭に激痛が走る。


「…痛って!!なにすんだよ!」

「あら、ごめんなさいオホホ!!行くわよ美咲!」


今俺をバックで殴った女は田村由貴。クラスメートで美咲曰くお姉ちゃんらしい。


俺に厳しくて苦手なんだけどな…。笑



チャリを置いて教室に入ると俺の机に案の定座って質問責めにあっている美咲。


「実際秀平君とどーなの?」


「え~教えてあげなーい!笑」


何が教えてあげないだドアホ!



「アホか。ただの腐れ縁だろがチビ!」


「チビじゃないもん!しゅうがデカいだけでしょー!」


この顔を膨らませる仕草も昔からかわらない。
まぁ実際美咲は162あるから普通なんだろうけど、俺はでくの坊みたいに183にまで伸びてしまった。



スポーツしねぇから身長いらねぇって。



「秀平君って美咲の事好きになったりしないの-??笑」


こいつ誰だっけ。確か転校してきた花巻?だったかな?


は!?俺が美咲を!?


いつも通りの返しをするときに

まさか美咲がこんな表情するなんて思ってもいなかった。


「はぁ~??俺が美咲を??


ありえねー笑

だって小便漏らしてるときから知ってんだぞ!?笑」




「……。」



あれ?なんで泣きそうんなってんのこいつ?

泣くとき特有の下唇噛んでる。

なんかいつもと違って様子変じゃね?こいつ。


何も言わずに走って何処かに行ってしまった。



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