借金取りに捕らわれて
「止めて下さいよ。俺、副社長の地位気に入ってるんですから。それに俺がやらないで誰がやるんですか?」




「それもそうだな。俺の補佐はお前しかいないな。」




タバコをくわえる蓮さんの口が弧を描いていた。




「それじゃあ早速奴が行きそうなとこ当たってみます。」



「ああ、今度は気をつけろよ。後がない奴程何をするか分からないからな。次は切り傷だけですむと思うな。」



「はい。肝に命じておきます。」



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