借金取りに捕らわれて
会って間もない私にここまで優しくしてくれるなんて…
夏樹さんって天使!?
こんな優しい人に心配かけちゃダメだよね!!



私は心の中で密かに自分に活を入れた。



「あっ、ヒロちゃん。
そこにあるゴミ袋裏通りに出してきて。
そしたらちょっと早いけどそのまま上がっていいから。
今日はゆっくり休みな。」



「はい。ありがとうございます。
では、お先に失礼します。お疲れ様でした~」




「「お疲れ~」」




そして私はゴミ袋を持って裏庭に出た。




あぁ~夏樹さんに心配かけちゃったよ…

しかも、今日一日働いてて、皆さん絆創膏には触れてこなかったから有り難いんだけど…

逆に、気を使わせてしまっているようで…複雑な気持ちだ。



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