7days
「俺は網張りの手伝い行くんだよ」
「大丈夫です。向こうは中野さんいなくてもちゃんとやってくれます」
なんだコイツ。軽く傷つくことをぐさぐさ言いやがって。
「中野さ〜ん。お願いしますよ」
懇願するように俺を見る。すりすりと手を合わせている。頼んでいるんじゃなくて拝んでいるようだ。
「……ちっ。なんか奢れよ」
「はいっ!」
一瞬、龍に犬のような耳と尻尾が生えてそれがピンと立つ幻覚が見えた。
例えるならコイツは犬だ。犬。というか、幻覚が見える俺は相当疲れているんじゃないか。
龍は若いのにBMWに乗ってやがった。俺の車で行きましょうって言って、俺に見せつけたかったのか。いや、コイツはこんなこと考えていないな。