sweet×sweetな恋モヨウ
ずっと好きだった。
たぶん、最初に会ったときからずっと。
……赤ん坊のときだけど。
でもほら、生まれたときから通じ合うものがあったって言うの?
物心ついたときからずっと、俺にとっての“女の子”はアヤだけで、絶対に“お嫁さん”にしようって決めてた。
5歳のときにはアヤの両親に“結婚の許し”をもらいに行ったくらいだし。
そのうち、自然に“つき合う”ことになって、そのままずっと一緒にいる。
そういう未来を思い描いて、何の疑いも持たなかった。
でも……
気がついてしまった。
アヤって、俺のこと“何とも思ってない”よね?
俺にとってアヤは“特別”だけど、アヤにとって俺は“幼なじみ”でしかない。
“男”として全然意識されてないし、むしろ“子供扱い”。
……このままじゃいけない。
離れたら終わり、だ。
何がなんでも傍に居座って、尚且つ“恋愛対象”にならないといけない。
そのためには……
考えて考えて。
俺はひとつの“作戦”を思いついたんだ。