sweet×sweetな恋モヨウ
「ねぇ、アヤーっ。ここわかんない。教えて?」
教科書を開いて数分。
考えるのも面倒になってきたから、アヤに助けを求めることにした。
毎晩アヤの部屋に来て、その日の復習と次の日の予習をやる。
俺の大事な習慣であり、貴重な時間でもある。
「……また?」
たまには自分でやりなさいよね、なんてぶつぶつ言いながらもアヤは俺の隣に座った。
そして、
「どれ?」
広げてあるページを覗き込む。
自然と近づく距離。
「コレとコレとコレ。」
「……全部じゃない。」
頷きながら、さりげなーくさらに接近。
こうでもしないとくっつけないんだもん。
アヤはいっつも、自分の机に座ったまんまで俺の隣には来ようともしないし。
寂しいじゃん?
アヤが気づいていないのをいいことに、肩が触れるくらいまで近づけば、ふわりと心地よい香りが鼻をかすめる…って、
「また、ひとりで何か食べてるね??」