縦笛@ne.jp

好きになるとその気持ちを誰かに言いたくなる。


美術の時間、とうとう樹里に相談した。


「ねぇ、樹里…あたし好きな人出来ちゃったよ♪」


『えっ、本当―?誰?教えて~!!』


「んーどうしよっかなぁ…(笑)」


『もう!焦らさないでよ~』


「万俵くん☆あたし万俵くんが好き♪」


寝耳に水みたいな顔をして、しばらく考えこんでしまった。


「どうしたの樹里?身分違いだなんて言わないでね?あたしだってそんくらいはわかってるから。」


『そうじゃなくて…あいつは辞めたほうがいいって。』


「何でそんなこと言うの?あたし恋してるんだよ!」


『恋するのはいいことだって思うよ。応援だってしたい。でも…』


「でも?」

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