。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「……は?」
あたしの発言にびっくりしたように目を丸めてキモ金髪野郎が動きを止めた。
「聞こえなかったのかよ。このキモ金髪野郎!お前はブタ以下だってんだ!!」
「な…何だと!!?」
キモ金髪野郎が目の色を変えた。
「さ、朔羅!?」
すぐ隣でリコがびっくりしたように声をあげた。
あ~あ…とうとうこの日が来ちまったか……
あばよ。あたしの青春。
でもこうなったらとことんやってやるぜ!
「一人でかかってくる度胸もないくせにイキがってんじゃねぇよ!!この祖チンがぁ!!!」
あたしは曲げた肘を蹴り上げ、思い切りキモ金髪野郎の鳩尾にお見舞いしてやった。
キモ金髪野郎は叫び声も挙げることなく、地面に転がった。
「「「な!何だてめぇ!!」」」
仲間が驚いてそれぞれに声を上げる。
あたしは制服の襟元をちょっと直すと、スカートの埃を払いながら立ち上がった。
「何もんかって?あたしは青龍会直系、極道一家龍崎組。
龍崎 朔羅だ」