。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

戒があたしの声に反応して振り向く。


それと同時に回し蹴りを命中させた。


カランと乾いた音を立てて、長い棒が床に転がる。


「朔羅!何でお前戻ってきたん!!」


あたしは戒の元に走っていった。


「うっせぇな。怪我したお前を残して逃げるほどあたしゃ落ちぶれてねぇんだよ」


ちょっと睨み上げると、戒はびっくりしたように目を開いて、でもすぐにうっすらと笑った。




ドキ……




笑い方は……メガネの笑い方なのに……顔は―――虎間のだ……



男らしいっていうか…ちょっと色っぽくて……



あたしは慌てて戒から目を逸らすと、こいつの背中に背を向けた。


背中合わせになって、改めて囲まれていることを知る。




だけど



負けちゃられねんだよ。




「「いくぜ!!」」





あたしと戒の声が倉庫内に響いた。







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