唇にキスを、首筋に口づけを
部屋からでると、またあの廊下に出た。
ほえーっとまた感心していると隣から威圧的な声。
「何で部屋から出たんだ。」
疑問形で話しているはずなのに凄く声に抑揚がない。
・・・いちいち私を怖がらせるのが得意なようだ。
「部屋から出るな、なんて一言も言ってないじゃない。」
私はそう言って睨み返した。
けど。
うっ・・・
ヤツの睨みには勝てない。
ずっとは見ていられなかった。
はぁ・・・と、隣でため息をつくのが分かる。
「次から勝手なことはするな。
基本的に俺を呼べ。」
なんだかイライラしている様子だった。
何で部屋から出たくらいでそんなに怒るのだろうか。
私こそため息をつきたい。
「そんなことよりどうして私はこんな服をきているの?」
私は自分の足元をみたときにちょうど見えたドレスに触れてそんなことを思い出した。
「あの服が汚かったからさ。
あんな服じゃベッドに乗せられないからね。」
・・・あんな服・・・!?
決して汚かったわけではない・・・!
屈辱的・・・!!
「それじゃあ私の服はどこへやったの?」
「捨てたに決まっているだろう。
あんな服、2度も着るのか?」
あ、あ、あんな服・・・!?
人間の世界ではあの服が日常です・・・!
こんなドレス着ることなんて滅多にないことだわ・・・!
私はキーッと歯を立てた。
そして、聞いてはいけない気がしたがあることを聞いた。
「これ、誰が着替えさせたの?」
どくん。
何故か緊張する。