唇にキスを、首筋に口づけを
史上最大のヴァンパイアと人間の戦いは人間界の勝ちとして幕を閉じた。
人間界 死者98人 負傷者250人
ヴァンパイア伐倒数 753体。
私の普通の友人たちには、爽哉は事故死だと伝えた。
こんちゃんを始めとした高校時代の友達は私を励ますためか、
毎晩のように一ヶ月くらいの間、毎日来てくれていた。
さすがに私も申し訳なくて、もう平気だよ、なんて嘘をついて来るのをやめさせた。
だって、一人になって考えたかった。
夜は毎日眠れなかった。
一人、爽哉のいない部屋で、考えていた。
私を庇って、爽哉は死んだ。
私は最低人間だ。
爽哉が生きていた方が、絶対に、よかったのに。
人間界のために、なったのに・・・。
爽哉がいない世界なんて考えられないよ。
何度も何度もナイフを手首に当てがった。
けどできなかった。
爽哉が救ってくれた命を、粗末にできなかった。
クソ・・・!!
死にたいのに死ねない・・・!!
この世はこんなにも生き地獄だった・・・!!!
なんで、どうして、ヴァンパイアなんてものがこの世にいるの・・・!!
いなくなればいいのに・・・!!
「あああああ・・・!!!」
そして頭を抱えて。
私は気づくのが遅すぎた。
なんで、私は失った後に気づくの。
どうして、なの。
今更どうして、気づくの。
爽哉のことが・・・好き。
爽哉のことを・・・愛してた。
私は本当にバカで。
今更気付いても遅いのに。
「最悪だ・・・!!!」
毎晩毎晩、魘された。
眠れない毎日を過ごした。
毎日毎日苦しんだ。