執事と共にバレンタインを。
「手間がかかり過ぎないか心配だけれど」

「二人でやれば、すぐですよ」


春樹は、そういいながら錠剤薬の入った袋を差し出した。


「作業を始める前にまずは、これを飲んでからに致しましょう」


恵理夜の命を繋ぐ、大切な薬である。

しかし恵理夜は、不快そうに眉を寄せた。
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