執事と共にバレンタインを。
「手伝って、くれるでしょう」

「貴女が、望むのなら」


春樹は、そう言って入れたての紅茶を差し出した。


「今年は、どんなものを作るおつもりですか」

「ブランデーを混ぜたガナッシュを、ビターチョコレートでコーティングしたものにしようと思うの」

「いいアイディアですね」
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