執事と共にバレンタインを。
「でも、これは間違いなく私たちの作ったチョコレートが詰まった箱だったはずよ。それに、」
恵理夜は、箱の右端を指差す。
「カトウって人が食べた分も無くなっているもの」
確かに、9つあるしきりに詰められたチョコレートは8つのみ。
右端だけ空いていた。
「摩り替わるタイミングはなかったはずよ」
恵理夜のかばんから、その箱が出されたのは2回。
カトウの事務所で一回、そしてこの屋敷で2回。
カトウが実際に口に入れて美味い、と称したそのチョコレートの箱を恵理夜は持って帰ってきたのだ。
恵理夜は、箱の右端を指差す。
「カトウって人が食べた分も無くなっているもの」
確かに、9つあるしきりに詰められたチョコレートは8つのみ。
右端だけ空いていた。
「摩り替わるタイミングはなかったはずよ」
恵理夜のかばんから、その箱が出されたのは2回。
カトウの事務所で一回、そしてこの屋敷で2回。
カトウが実際に口に入れて美味い、と称したそのチョコレートの箱を恵理夜は持って帰ってきたのだ。