執事と共にバレンタインを。



「やれやれ、大旦那が来なかったら永延と怒られているところだったね」


と、シラヤナギは苦笑した。


「そうかもしれませんね」


そう、笑いながら恵理夜はシラヤナギにも箱を差し出した。


「ハッピーバレンタイン、叔父様」


シラヤナギは、本当に嬉しそうに笑った。
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