執事と共にバレンタインを。
「それじゃあ、チョコレートを楽しみにしているよ。そうだ春樹、」


シラヤナギは、信頼のこもった目を春樹に向けた。


「恵理夜を、頼みましたよ」

「かしこまりました」


ボウルを手にしたまま春樹は丁寧に頭を下げた。

その様子に噴出しながらシラヤナギはキッチンを出て行った。
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