執事と共にバレンタインを。
「箱のチョコレートだけ、残っちゃったわね」


担任教師に渡そうと思ったのだが、あいにく出張で居なかったのだ。

適当な誰かに渡しても良かったのだが、いかんせんそれだけが箱詰めだ。

渡した相手が特別扱いしているように見えるのは当然の流れだ。

そこから発生する面倒は避けたかった。

――そんな訳でその箱だけ残ってしまったのだ。
< 37 / 161 >

この作品をシェア

pagetop