執事と共にバレンタインを。
「舐めた真似、といわれても」


恵理夜も、困惑したように目を見開いてカトウを見つめる。

カトウは、おもむろにそれを口の中に放り込んだ。


「カトウさんっ」

「兄貴っ」


部下が一斉に声を上げた。

あまりにも予想外な行動だったらしい。
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