lucky×unlucky



篠宮さんはピクリと身体を震わせて俺の方へ顔を向けた

「…びっくりした」

「あれ、違った?」

「ううん。よく分かったわね」

本当に篠宮さんは吃驚しているようで、困ったように微笑んだ

「え…あー…何となくねぇ~」

予想して無かった反応に内心戸惑う

なんだか今日はしおらしいというか

棘が少ない分、可愛らしさが際立っている


俺は動揺を隠すように目を逸らせば、丁度観覧車が半周しているところだった


「あ、頂上」

俺がそう呟けば、篠宮さんもつられて同じ方角を見る

一番夜空に近付く地点でもあり

一番地面から離れる場所

そこからみる建物は、宝石が散りばめられたように光り輝いていた

空に蘭々とした星が霞んでしまう位

女の子が夜景好きなのが分かる気がする…

俺はしばらくその夜景に見惚れていたら、篠宮さんが徐に口を開いた


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