lucky×unlucky


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-篠宮杏side-


遊園地から出て暫くすると、家の方向が違う平亮介と別れて、自宅の方向が同じ…というか同じマンションに住んでいる私と山本の二人で帰る事になった



「………」

すっかり暗くなってしまった空には綺麗な星が輝いていて

私達の歩く道は人口の灯りが優しく照らしている

私は山本と楽しく談笑…するはずもなく今にも地団駄しそうな勢いでドンドンと地面を踏みつけ前へ進むのに対して、山本は今にも踊り出しそうな軽やかなステップを踏んで鼻歌を歌っている



「…なんでそんなに嬉しそうなのよ」

いい加減に下手くそな鼻歌を止めようと思わず話し掛ける

「ん〜?だって二人で帰るなんて初めてじゃ〜ん♪楽しくもなるよ~」

友達第一歩?だなんてへラリと軽い笑みを浮かべる山本

「…私は全く楽しくないわよ」

「じゃあ毎日帰ってたらそのうち楽しくなるかも~?」

「はぁ⁉冗談じゃないっ‼」

フンッと鼻息を鳴らしてそっぽを向くが気にしてないのか依然とヘラヘラ笑っている

…ムカつく


そう思いながらも山本に隣を歩く事を許している自分に一番ムカついている


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