lucky×unlucky


『そーなのよ!恭平クンと亮介クンの迷惑になるような事ばっかしてるから脅してるんだけどちっとも聞かなくて!』

『そうそう!水ぶっ掛けても目の前で教科書をゴミ箱に突っ込んでも顔色一つ変えないし、ほんとムカつく!』

『反省の色が全くなくてさぁ、困ってんだよね』

制服を着崩して派手なメイクをしたギャル集団は吐き捨てるように口々に篠宮さんを罵っている

ただ一人、この集団の中で一際浮いている女の子を除いては


きっちりと着た制服に雰囲気は清楚がしっくりくる少し垂れ目で泣き黒子が印象的な女の子

無理矢理連れて来られた訳でもなさそうだし

なんであんな大人しそうな子が…?

「あれ…俺らのファンの子たちだったのか」

「え、あー…そうみたいだねぇ」

更に考えを巡らせようとしたら、丁度亮介に話かけられ、一旦顔を向ける

亮介は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていて

正義感の強いこの親友は、あー…なんで気付いてあげられなかったんだろうと悔やんでいるに違いない

「…そんな情けない顔して悔やむ前にやることあるでしょ〜風紀委員サマ?」

のんびりした口調にのせたのは、あえて辛辣な言葉

亮介は一層眉を潜めると、怒りを吐き出すように息を吐いた

「分かってる。分かってるから余計に自分に腹が立つ」

「亮介はちょっと肩の力を抜いた方がいーよ?」

「お前は抜き過ぎだ」

こんな風にってヘラリと笑えば毒気を抜かれたのか呆れたように笑った

…もう大丈夫そーだね

俺はそっと安堵の笑みを浮かべて再び彼女達の話に耳を傾けた

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