lucky×unlucky



『でさぁ〜…流石の紘香さんもキレて態々呼び出したけど逃げられて』

『で、俺達が呼ばれたと』

『そーいうこと。捕まえたら痛めつけるなりやっちゃうなり好きにしてよね』

『えー…俺達あんなブサ女相手にできねぇんだけど』

『目瞑ってヤればいいんじゃね?意外とナカはイイかもよ?』

ゲラゲラと下品に笑う男達に血が上っていくのがわかった

今すぐにでもあの男達の元へ殴り込みに行きたいが、篠宮さんへ辿り着くための情報が足りない

強引に口を割らせることも出来るが、大幅に時間を費やすだろう

となれば答えは一つしかあらず、俺はどうにか怒りをやり過ごすそうと掌に爪が食い込むほど握りしめ、小さく息を吐いた

「恭平……」

小さく口を開き、複雑そうな表情で隣にいる友人の名を口にしたが、それ以上何も言うことは無かった

『…とにかく』

今までずっと黙ってた大人しそうな女の子が漸く口を開いた

ここにいる人達と同じ声量だがやけに通った声に今まで話していた奴等は一様に口を噤み、体ごと彼女へ向けた

『私達は紘香さんの為に動くの。分かったらくだらない戯言いってないでさっさと探しに行って。あと、捕まえたら直ぐに紘香さんと私に連絡すること、良い?』

『…はい。涼奈さん』

やや棘のある物言いでニコリと嫌味なほど綺麗な笑みを浮かべる彼女にその場にいる人達はいかにも不服そうな顔で返事をすると、男女二人一組になりあっという間に散って行った





『……ったく、命令したらあからさまに嫌な顔して行ったわね…あいつら』

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