lucky×unlucky
朝食を済ませた後、すぐに家から出てエレベーターへ向かう
ボタンを押したら間もなく扉が開いて
俺は四角い箱の中へ足を踏み入れボタンを押した
ウィーンという小さな機械音を聞きながらボーっと硝子越しに外の景色を眺める
目に入ったのは早朝から元気にジョギングに勤しむ青年やのんびり犬の散歩をする優しそうな老夫婦
後はゴミを漁りにきたカラス位だった
………
チーンという音と共に扉は開かれ、徐に外から目を離すとエレベーターから降りる
ロビーには警備員が二人と受付嬢が二人の他誰もおらず、篠宮の来る気配もないのでとりあえず近くのソファに座る
思ったよりふかふかのソファで俺は深く沈みこみ天井を仰いだ
なーんでマンションにこんな広いロビーがあるんだろ…
おまけに高い天井にはバカでかいシャンデリアがぶら下がってるし
ホテルをイメージしましたって買う前に小綺麗なカッコしたおにーさんが言ってたけど、まんまホテルじゃん
こんな所にお金かけるんなら小型犬専用ペットショップ作れ!!もちろんトイプー必須で!!
なんて、心の中で一人くだらないツッコミをいれていたら
チーンとエレベーターの開く音がして
俺はソファに座ったまま頭を後ろへ反らし、エレベーターの向こうにいるであろう人物に目をやった
「「……あ」」