lucky×unlucky
「ふぅん…伊達に強運って言ってる訳じゃ無かったんだ」
フッ…と小さく息を吐いて徐に顔をあげると、困ったような笑顔を浮かべた
「とっ…とにかくだ!!」
どうしてそんな表情(かお)するんだよ…
調子狂う…
俺はモヤモヤとした気持ちを振り払うように自身の髪をくしゃくしゃと掻き乱すと、勢いよく立ち上がった
篠宮はきょとんとしていたが構わず言葉を続ける
「俺はお前のせいであんな不幸な目にあったなんて…俺の強運が負けたなんて絶対にプライドが許せないの!!だから俺は考えた!!」
今考えたら可笑しな提案だったかもしれない
だけど、俺を見つめるアイツが何かを堪えているような…辛そうな顔だったから
なーんて…そんな思いやりは多分無いに等しかったと思う
だって頭に血が上ってたし
ただ…
頭の中にあったのは
「俺と」
燃えるような闘争心と
小さなワンコのような好奇心と
「友達にならない?」
「……はぁ?」
ほんの少しの悪戯心