姉妹
―深夜
プルルルルルルル
「おっ待ってました~」
そういって携帯を取った雰囲気の軽い男
―「お、和也?」
「来ると思ってたよ。晴樹」
―「なんで?」
「なんとなく」
ふふんとにんまりしてベッドの上に正座する
―「和也お前、今正座?」
「なんでわかった?は、まさかお前…!」
―「カメラとか仕掛けてないから安心しろ。これもなんとなくだ」
だてに腐れ縁やっているわけじゃない
電話越しでも相手が何をやっているかなんとなくわかってしまう
それほどまでに付き合いが長いのだ
―「俺なんて美紅と電話してもどんな体制でいるとか、どんな表情でいるとか全くわかんないしな」
「何お前、もう仲良く電話しちゃってんの?」
―「まだ1回」
「あほっ」