姉妹
ザワッ
右半身に包帯をあてがった絵梨花の姿がそこにはあった
しかも「それは違う」などと言っている
何が違うのだ?
誰しも訝しい表情を浮かべている
「私の怪我をみて」
「自分で落ちたんだろ?」
「美月ちゃんは嘘つかないよ」
「煩いわね」
絵梨花はピシャリと制した
「確かに私は誰に突き飛ばされたわけでもない。自分で足を滑らせたわ」
なら何がいいたいんだ、と文句を言おうとするクラスメイトに絵梨花はうんざりした目を向けた
「見てよこの怪我、結構酷いわよね。十数段もある階段から落ちたのよ」
「なのに、」
やばい
美月は今になってようやく、絵梨花がなぜ教室に戻ってきたのか分かった
「美紅ちゃんたら」
ヤメテクレ
オネガイダカラ
「笑っていたのよ」
「私を助けようともせずに」
ザワザワッ
「美紅ちゃん酷い」
「人としておかしい」
クラスメイトの批判の矛先が一斉に美紅に集中した
「あなた何言ってるのよ、美紅は関係ないしそんなことしないわ」
美月は必死だった
しかし
「美月ちゃん優しい」
「美紅ちゃんを庇ってる」
返ってきたのは期待外れの反応だった
「・・・そんな」
右半身に包帯をあてがった絵梨花の姿がそこにはあった
しかも「それは違う」などと言っている
何が違うのだ?
誰しも訝しい表情を浮かべている
「私の怪我をみて」
「自分で落ちたんだろ?」
「美月ちゃんは嘘つかないよ」
「煩いわね」
絵梨花はピシャリと制した
「確かに私は誰に突き飛ばされたわけでもない。自分で足を滑らせたわ」
なら何がいいたいんだ、と文句を言おうとするクラスメイトに絵梨花はうんざりした目を向けた
「見てよこの怪我、結構酷いわよね。十数段もある階段から落ちたのよ」
「なのに、」
やばい
美月は今になってようやく、絵梨花がなぜ教室に戻ってきたのか分かった
「美紅ちゃんたら」
ヤメテクレ
オネガイダカラ
「笑っていたのよ」
「私を助けようともせずに」
ザワザワッ
「美紅ちゃん酷い」
「人としておかしい」
クラスメイトの批判の矛先が一斉に美紅に集中した
「あなた何言ってるのよ、美紅は関係ないしそんなことしないわ」
美月は必死だった
しかし
「美月ちゃん優しい」
「美紅ちゃんを庇ってる」
返ってきたのは期待外れの反応だった
「・・・そんな」