姉妹
玄関先には照れ笑いを隠そうとして遠慮がちに微笑んでいる晴樹の姿があった

「晴樹くん、どうして家に?」

「あの、いや、どうしてももっと話したくなって」

「・・・・・・」

「ごめん!気持ち悪いよね!分かってるんだ、ごめん。やっぱ俺帰る」

「ううん。そんなことないよ。あの、ここで話すのもなんだから上がって。おいしい水饅頭もあるから食べていくといいよ!!」

「そんなの申し訳な「いいから食べていって」

美紅って意外と強引なところあるのか?と晴樹は疑問に思いながらも上がることにした

「おじゃまします」



「ところで晴樹くん、なんで最初に名前答えなかったの?」

「いや、どちら様?なんて聞かれること、この辺じゃあんまりないからさ」

「あ、そうだったわ。ごめんね、驚かせて」

「それは俺の台詞」

二人は笑いあった

「そういえばどうして家が分かったの?歩ける距離じゃないよね?」

「俺と一緒にメアド聞いた奴いただろ?あいつに聞いた」

なんであの人は知っているのだろうという疑問は美紅の頭に浮かんだが今はひとまず気にしないことにした

「それにしても家でかいんだな…」

渡り廊下を歩いていると、祖母と鉢合わせた
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