姉妹
「でもいきなり呼び捨てって」

「苗字で呼ぶのはもっと駄目よ、両方振り返るわよ」

「あの、わたしも美紅って呼んでくれたら嬉しいよ」

「そういうなら…」

「「やったー!」」

「なら俺のことも晴樹くん、じゃなくて晴樹で」

「早速だけど晴樹、お菓子たべて!桜の水饅頭おいしいわよー」

「一緒に食べよう、はる・・き」

「うん」


「この二人なんなのー!」

「そんなんじゃないよ!」

「どうだかー」

「姉さま!」

美月は満面のにやけ笑いを、美紅は赤面をしている

こんな二人は見たことがなくて、善蔵は寂しいような、嬉しいような気持ちになった

「さぁ晴樹くん、お茶もどうぞ」

「善蔵さんありがとうございます」

「おじいちゃん晴樹と仲良くなったの?」

美月は頭に疑問符を浮かべた

「お前たちがお茶の用意をしている時間が結構あったからな、世間話をしていたんだよ」

「用意に手間取っちゃってごめん」

美紅と美月は照れ笑いを浮かべた

4人はつかの間の平和な時間を共に過ごした

・・・そう、つかの間の・・・
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