短‐誕生日おめでとう!




「清佳………誕生日おめでとう。」


ギュッと抱き締められて。

温かい背中から聞こえてきたのは、愛しい人の声。



私が誰よりも大好きな人の温かい声。







「伶………ごめんなさい。」

「………清佳と別れるなんて有り得ない。」

私を抱き締める腕の力が緩む。
後ろを向けば、ちょっぴり機嫌が悪そうな私の彼氏がいた。



「うん………私も、伶と別れるなんて有り得ない。どうかしてた。」

そこまで言って、伶の顔を覗き込む。


伶はそんな私に微笑んでくれた。



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