君に嘘を捧げよう
俺らはアンカーだからしばらく見物。
「あちゃー…うちの組負けてる…」
「おっしゃ、俺の組はめっちゃ速いで!一位や!」
そしてそのまま俺の番。
「まかせたぞ霧沢!」
そういって俺にバトンを渡した長谷川には申し訳ないけど、今から負けに行くんだよね…。
カイとの距離は20mくらい離れてる。
これなら問題ない…。
と思ったんだけど。
あれ…?
なんか…。
超足軽いんですけど…!
もしかしなくても、ジョギングのおかげ…?
あっという間にカイを追いこしそうになる。ヤバイ。
俺はゴールちょっと前で手を抜いて、カイを先にゴールさせた。
「やったでー!一位やーん!」
そう喜んだあと、俺に親指立てて合図してきた。
多分、よくやったということだろう。
「さて、ミワちゃん見てたかなー?」
と言うと紫苑さんのところに走っていった。
紫苑というのはカイの言うミワちゃんの苗字だ。