君に嘘を捧げよう

カイは俺の20m前にいる。

俺は全力出した。そしたらやっぱりすぐ追いついて。

「なっ…タクト、話とちゃう…」

カイがすれ違いざまに驚いていた。

歓声が上がった。

だけど。

「…!」

俺は足を止めた。

カイが転んだんだ。

「痛った…」

「ちょ、カイ、出血大サービスだし!」

俺はカイに駆け寄った。

その間にほかのチームが追いこしてくけど、関係なかった。

「保健室行くか!?」

「アホ。したら途中退場になってしまうやろ」

「でも」

「俺は最後まで行きたいんや」

カイは立ち上がろうとするけど、辛そうだった。

「待てよカイ」

「…なんや」

「肩貸すし」
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