君に嘘を捧げよう

そして俺らは手をつないだ。

カイに言わせたら「一歩成長!」ってとこかな…。

…アヤネの体温が伝わってくる…。ちょっとあったかいような…。

俺はカオを真っ赤にしながら歩いていたと思う。もちろん体温のせいではない。

そうしているうちに短冊があるところにきた。

「タクトなに書く?」

ペンをにぎったアヤネが俺に質問。

「はえ!?」

いえるわけない。

アヤネとずっと一緒にいる…なんて!

「…アヤネは?」

ごまかすために逆質問した。

「へへ~」

とアヤネは言って書いた短冊をこっちに見せてきた。

『タクトと結婚する』

「……!!」

「ホントにできたらいいな♥」

「…頑張ります…あれ?」

アヤネがもう一枚短冊を持ってる。

「そっちには何書いたの?」
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