君に嘘を捧げよう
そう、今日から学校がまた始まる。
アヤネも当然来ると思うし、あまり行く気にはならないが。
「いってきます」
「事故には会わないでね」
「はいはい」
自転車をゆっくりこぎ始める。
制服も夏用に変わってるけど、さんさんと降り注ぐ太陽の光はうっとうしいほどに暑い。
こぎ始めて早々、体全体が汗まみれになったのは言うまでもない。
こうして憂鬱の2学期が始まる。
「聞いたー?霧沢くんにチョーそっくりな転校生が来たって!」
「さっき廊下ですれ違ったかも!かっこよかったー♥」
来てすぐ、そんな噂を聞かされた。
言うまでもないだろうけど、多分…。
「おいタクトー!…ってお前タクトか?」
「じゃなかったらどうする?」
「タクトやな」
カイが俺のとこへ走ってきた。