ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
「そういえば…」


二人並んで歩いていると、結平が何か思い出したように言った。


「前俺のおばあちゃん言ってたんだ。『かわいい黒猫が花をくれる』って」


結平があたしをのぞき込む。


「それ、ちーちゃんでしょ」


あたしの驚いた顔を見て、結平が楽しそうに笑った。

知っている理由を聞いても教えてくれない。

そしてまたいつものケンカが始まった。
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