恋の香り
~第①話~

~第②話~

あれからもう5年・・・

でも君を忘れない・・・


―――――――入学式――――――――――

「儷華~。遅いっ」

と、イラついた声で私は言った。

「ごめ~ん><寝坊した。怒んないでよね??杏。」

私、坂山 杏羅(さかやま あんら)は今日から中学1年生です。

「早く教室行こっ♪」

そして、寝坊してきたこの女の子は私の親友、幼馴染の

三崎 儷華(みさき らいか)。

私と儷華は小さいころから家が隣の腐れ縁。

そんでもって仲が良くて小学校でもクラスが全部一緒。

中学校でも一緒って言うほんとに腐れ縁。

私たち二人はこれからどんな生活が始まるのかわくわくしながら

教室に向かった。

教室の扉の前に立つと急に胸がドキドキしてきた。

(私。これから大丈夫かな??)

そんな不安も抱きながら・・・

ガラっと教室に入った。

「誰か寝てる??」

私と儷香は教室で一人、寝ている人に近づいた。

「すーすー」

と、可愛い寝息を立てて、男の子が寝ていた。

(わぁ・・・男の子だ・・・・)

私と儷華は起こしていいのか、そっとしておいたらいいのか

分らなくて、戸惑っていた、

「ん・・・・あれ?俺・・・・って、おわぁ!?」

男の子は私たちに気づいて飛び上がった。

「な、何!?」

儷華もビックリしていた。

「あのぉ・・・寝てましたよ??」

私は男の子に言った。

「まじで??ん??なっ・・・・」

と、男の子は時計を見ながら驚いていた。

「何??どうしたの??」

儷華は少しイラつきながら聞いた。

「やばい!!お前ら走れ。早く!!」

何を急いでいるのか知らないけど、私と儷香は走った。

甘い香りに誘われるように。





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