True Love
教室に入ると、出席番号順に机に座るようになっていた。
香織が自分の席を見つけて着席すると、先程の彼女が前の席に座った。

「あれ-??席近いんだね。なんか、もぅ運命ッテかんぢ!?あたし、佐藤鮎子。よろしくね♪」

「あ、田中香織。よろしく。」

すると、鮎子の隣の席の男子が話に加わった。

「アユ、遅かったな。」

「サトシ、早かったんだね。以ッ外-。ッテゆぅか、隣の席とか、マジうけるぅ。」

「ぉ-ぃ。ォレには運命とか言わない訳-??」

ん??この二人、知り合い……?つぅか、同小か!?
会話に参加出来ない香織は、そんな事を考えながら、二人の会話を聞いていた。

「あっ、カォリン。彼ゎ須藤智史。小学校から一緒なの。」

「よろしく!つぅか、アユコ。『あたしのダーリンだから手を出さないで』とか言わない訳かょ??」

「なにソレ-?言う訳なぃぢゃん。キャハハ!!」



………ッ!?
チョット待て。

香織は、二人のあまりのテンポイィ会話に、頭がついていかない。
つぅかツッコミ所満載だッ!!
まぁ、この際、二人がカレカノッテゆぅ話は置いといて……

「あのさ、カォリンッテ何??」


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