True Love
「ん??カォリンのあだ名だけど????」

鮎子が不思議そうな顔をして言った。


いやいやいや。チョット待て。出会って数分で勝手にあだ名付けて、さも当たり前のように呼ぶか、普通?いや、呼ばない!しかも、本人納得いかないあだ名だし。

香織は頭の中で、激しく一人漫才を繰り広げていた。


「あのさぁ、カォリンっつぅのゎ………」
香織が否定しようとした、その時、

「うぃ-ッス!サトシ、アユコはぇ-な。」

香織の隣の席の男子がやってきた。

「あッ!マサジぢゃん。おはょぉ。」

鮎子が、マサジも同じクラスだったんだぁ、と言いながらニコリと笑った。

「つぅか、ぉめ-が遅いんだょ。ギリギリだな。」

智史はニヤリと笑って言った。


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