「キカイ」の子
「冬彦…お前には、父さん逹が相応しい相手を用意するからな…」




「……いい……もう……いい。」








冬彦は喉から絞り出したように声を出したが、その声は聡には届かなかった。








キリキリキリ…








「……そして、行く行くは、お前にはこの国を動かす人の一員になって欲しいんだ。」







聡は冬彦を見ずに、彼の輝かしい将来像を熱く語っていた。







「……もう、いい…」





冬彦は自分の中で徐々に激しくなる感情を押さえ込むのに必死になり、膝の上に置かれた彼の握りこぶしは、自分でも痛みを感じるほどに爪が深く食い込んでいた。








キリキリキリキリキリキリキリキリキリ…







すると、今まで熱く語っていた聡が冬彦の顔を覗き込むように見て、言った。








「だから…あんな娘と関わり合いになるべきじゃないんだ。お前は…」










「もういいって、言ってるだろ!」









冬彦の中で押さえ込まれていたものが一気に爆発した。
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