「キカイ」の子
「僕は夏美と出会って…初めて…色んなことを知ったんだ。友達と遊ぶこと、友達と笑い合うこと、友達とケンカすること、彼女と一緒に遊ぶこと、笑うこと!泣くこと!



…全部、教科書には載ってなかったよ?…僕は高三の問題も解けるのに、こんな楽しいことがあるなんて、夏美に出会うまで全く知らなかったんだよ?」






冬彦がそう言って、少しの間黙ると、聡は我に還ったように話し始めた。








「そんなことは、些細なことだ。大人になれば…もっと勉強しておけばよかったと思う。お前にはそんな後悔をさせたくないんだ。それにさっきも言っただろう?お前は将来、この国を動かす人間にならなければいけないんだ。遊びに呆けている暇なんかないんだ!」
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