炭酸的な君に溺れた。
またなんか結菜は溜息ついてるけど今は気にしない。
いや、気にならない。
店内に入ったのはいいものの、どうしよ。
「ねぇ、何するの?」
突っ立ってる私に、結菜が問い掛ける。
「え、いや……」
澤木君を見てたいけど、それじゃぁ外にいたのが店の中に変わっただけで結局は不審者じゃない。
「私帰ろうかな……」
ボソリと呟いた結菜に、私は
「駄目っ!私一人じゃ無理だよっ」
と止めた。
「えー……じゃぁ莉子も帰ろう」
だっるそうに言う結菜に私はまた
「駄目っ!ここで帰ったら負けるっ!!」
「何に負けんのよ……」
「自分によっ!!せっかく澤木君に入ってもいいよって言ってもらったのに」
ここで帰ったらもったいないっ!!
「いいよ、なんて言われてないでしょーが」