GARAKUTA
当たり!
大当りぃ
なんて聞いたら普通の人は喜ぶでしょ


でも、世の中には嬉しくない大当りがあるのよ…



目前に出てきたときはもう手遅れ…
あたしの場合、運動神経悪いから…


キキ
ガッシャン…


あぁやってしまった…
免許取ってそんなにたってないのに…

大当りをしてしまった…
(あぁ…教習所の先生ごめんなさい…)
心の中でポツリとつぶやき教習所の教官が言ったことを思いだして大きなため息をついてしまった…


お前は絶対事故る…

ムカついたから半分、いや全部聞き流してたけど…
だって事故なんて世界仰天ニュースとかでやってる半二次元的フィクションだと思ってたから…(いや、別に世界仰天ニュースがフィクションだってわけじゃないのよ…まぁ、あんなんありえなーいとか思ってお菓子とお茶をすすりながらみてたけど…)

あたしは実際世界仰天ニュースに出会ってしまった人はどう対処してたのだろうと頭をフル回転させ世界仰天ニュースの内容を思いだしていた…
いつもはすぐに思い付くのに…と思いながらテンパってしまった頭をつかって一応最善だと思われる行動をしようとした…

あたしは車から降りてぶつかってしまった車の運転席を恐る恐るのぞいてみることにしたのだ…

あたしはしゃがみながら窓をそぉっとのぞいた
「すみません。ヒャクトウバンって何番でしたっけぇ」

「…俺の身が心配なら100番だ…」
うぅっとうなりながら無愛想な顔した美青年が車窓からあたしを見下ろしていた…

「っと…こういう場合どういう埋葬…じゃなかった対処をすればいいかイマイチ思いだせなくて…」


「双方怪我がなければまず警察だ…が、めんどくさいから俺はもうイく…」

「えぇ゛そんなエロい」あたしはぽっと顔が赤くなり頬に手をあてた

「はぁ俺は目的地にいくんだ…お前と遊んでる暇はない…」

美青年はため息をつき、そのままエンジンをかけた

「ち…ちょっとこれじゃああたしが当て逃げになっちゃう!」

「俺がいいって言ってんだからいいんだ…示談でも歴とした解決方法だ」
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