莉亜と遊羽



8時半という事もあってホームは学生で溢れている。



ぼーっとしていると
人混みをかき分けて走ってくる男の子が目についた


その子はだんだんとこっちにに近付いて
ついに私目の前で止まった。



"なっ……なに!?"


私はびっくりして
固まってしまった。


背は私よりだいぶ高くて
美少年という言葉が
ぴったりな男の子。



学ラン着ているし
高校生かな?…



謎の男の子は走ってきたのか
少し荒れた息を整えて


『これお前のだろ?』


と言って
何かを差し出してきた。



それは私が鞄につけていたテディベアのぬいぐるみだった。



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