桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
この時代でも・・・
チュン・・・チュン・・・
小鳥のさえずりが聞こえてくるとき
梓紗は起きた。
「ウ~ン・・・起きなきゃ・・・」
素早く身支度をして、台所へ向かった。
「今日は、みそ汁にご飯に、焼き魚でいっか!」
「それはおいしそうですねぇ~」
「オッワッ!!」
突然後ろに沖田が立っていた。
「お、お、沖田ぁ!ムグッ」
叫ぶと、沖田に口をふさがれた。
「まったくあなたは叫びすぎです。隊士たちが起きるでしょう?」
しかしそんな言葉は梓紗には聞こえていない。