桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
その少女は振り返り、わずかな笑顔を見せた。
「久しぶり、歳君に総ちゃん・・・みんな」
土「紗雪なのか・・・?」
「そうだよ?」
沖「梓紗は・・・?」
その言葉に、少し陰りを見せながら言った。
「戦ってる、己と。今は力が強大すぎるから私と梓紗ちゃんの2人だけの異空間に飛ばしてある。」
その意味がよく分からなかった。
皆がよくわかってないのを感じ取ったのか、紗雪は説明し始めた。
「梓紗ちゃん、己の力と戦ってるの。あまりにも強大だから。それで、抑えきれなくなっちゃってたの。だから、私は必死に呼びかけてるんだけど・・・」
皆が固まった。