君がいれば・・・①
父親と和馬には遅くなると言ってある。



あの2人は何も聞かないから言っておけば大丈夫なのだ。



母がいると大変だけど。



母は瀬奈に彼氏など出来ないと思っているからたまには外泊でもして見なさいとか言ったりするのだが。



外泊したらしたで何をしていたのか根掘り葉掘り聞かれるのだ。



今日はシンに会うから一番気に入っている服を着てきた。



女らしいオフホワイトのキャミソールのワンピース。



上に短めのジャケットを着た。



空港をすぐに出たとしてもホテルに着くのは23時は過ぎてしまうだろう。



一晩中お話してたいな。



などと未経験の瀬奈は思うがシンとしては話よりは……と言った所だろうか。



最初は仕事が早く終わったらすぐにでも行こうと思っていたのだけど……。



あまり早く行っても仕方がないと思い直した。



仕事が終わると瀬奈は亜佐美に誘われるままに近くのお寿司屋さんへ食事に行った。


デパートの近くにカウンターの安くて美味しいおすし屋さんがあるのだ。



2人はそこのファンで月に2回ほど食べに来ている。



「今日のワンピ、可愛いね 瀬奈に良く似合ってる」



「本当に?あたしには可愛すぎるかな?って思っていたの」



「ううん、瀬奈の雰囲気にぴったりのワンピだよ」



亜佐美が褒めてくれて瀬奈は頬を赤らめた。



「すぐ赤くなっちゃって可愛いんだから~」



「あ、亜佐美っ……」



「次なに食べようか」



瀬奈が戸惑っているうちに亜佐美は次に頼むネタを考え始めた。








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