君がいれば・・・①

恋する気持ち

翌日、電車に揺られながらシンの事を考える。



昨日電話がなかったな……。



病院のお礼も言わないといけないのに……。



一日お休みさせちゃったから忙しいんだよね。



ため息を吐いた。



瀬奈のため息はお昼休みにも続いていた。



「瀬奈、どうしたの?今日はため息ばかりじゃん」



亜佐美が瀬奈を見て言う。



最近日増しに可愛くなったというか、綺麗になった友人を見るといつもの食欲はなさそうで、ため息ばかり聞こえてくるのだ。



「さては……恋煩い?」



鋭いよ……。



「そんなんじゃないの」



「お姉さんに言ってみなさい」



同い年でお姉さんはないでしょ……。



そんな会話にもため息が出る。



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