君がいれば・・・①
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シンは空港からマンションに戻り着替えると実家へ急いだ。



今日の夜は祖父の誕生パーティー。



毎年、ジフンは気を使いその日は出られるようにスケジュールを調整している。



「おめでとうございます お爺様」



シンが大きな花束を祖父に渡す。



「ありがとう シン」



すでに両親、兄夫婦、ジフンの両親、ジフンがそろっていた。



「お前の真剣な交際相手は連れて来てはくれなかったのか?」



シンが1人だと知ると、祖父は残念そうな顔をした。



「はい みんなの前に出るのはまだ避けたいですね」



「ほう……まあ いい お前が真剣に結婚を考えていると知って嬉しいぞ」



シンの真剣な交際相手が日本人だと知ったらなんて言うだろうか。



近くで会話を聞いていたジフンが思った。



みんなに祝福されて祖父の誕生日はご機嫌なまま終わった。



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