君がいれば・・・①

2人

「セナさん?」


ジフンが瀬奈を振り返る。



「え?は、はい……」



ヒールを脱ぎ、フローリングに着けた足が震える。



この奥にシンがいる……。



会いたかったシンがいる……。



瀬奈のバッグがジフンから渡された。



「邪魔者は消えますから」



そう言うとジフンは瀬奈を残し出て行った。



ここで置いていかれても……。



シンと会うのが怖い……。



「セナか!?」



奥の部屋でシンの声がした。



衣擦れの音がして薄いブルーのシャツとグレーのズボンをはいたシンが姿を見せた。



ふらつくのか壁に手を付いている。



< 381 / 430 >

この作品をシェア

pagetop