私、もうちょっとで30代です。でもピンクなんです。

スターゴレンジャー+1、出撃。

戦闘で痛めた腰もだいぶ、良くなったきた。
正義の味方のスターゴレンジャー+1が、勝利を治めたので、地球はまだ平和だった。
「ねぇ、桃色。」
・・・。
「ねぇー!桃色!」
「桃色って誰のこと?!」
右側のぬいぐるみは、三角の目を、直角三角形にして振り返った。
「だって、あんた桃色じゃん。だからあんたを桃色って呼ぶね。」
「桃色って、なんか安易過ぎるよ!これだからピンクは。」
「そうかなぁ。結構可愛いと思うけど。レッド、どう思う?」
左側のレッドを見る。
「スターゴレンジャーはみんな、それぞれ色になっているから、桃色はOKじゃん。俺も可愛いと思う。」
ほぅ、初めて意見が合った。
「桃色、可愛いし、ぴったりね。」
桃色は、直角三角形だった目を、二等辺三角形にした。
ジー。
なに、レッドが私を見つめてる。「ピンクは、ピンクっていうより小豆色。」
へ?
「キャハハ!確かに。ピンクの衣装、次回から小豆色にする?」
桃色の目はもはや三角形ではなく、線になった。
「・・・。コラ、レッド、桃色。どこに小豆色のヒロインがいる?」
「いや、オバハンのヒロインもいないよ。」
もぅ〜、オバハン、オバハンって。
「あっ!いけねー。バイトの時間だ。ピンク、家もう近くだよな。んじゃ、俺急ぐわ。またな〜。」
反省会の後、同じ方向だから一緒に帰っていると思っていた。
レッドの奴、やっぱりイケメンじゃない・・・。
「ピンク、夕食はあの月のようにまん丸なオムライスがよいなぁ。」
桃色の目は、正三角形に戻っていた。
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